ロードレーサー
現在、ちょいサイクリング、週末レーサーの方からツールドフランスまで
フルカーボンのフレーム・フォークが珍しくない時代になりましたが、
カーボンという素材は、質量だけでなく しなりの方向、弾性の違いがあり
モノによりさまざまな特徴がある自転車になります。
その、選び方 特性 何が答えなのか?
個人的にも明確な答えがほしい所で、トップクラスの選手の声から
店頭での等身大のサイクリストの声、体重のある人、軽量な人、
ロードの人、トラックの人、スプリンターな人、長距離アタッカー、
ヒルクライマー、 様々な求めるものが違う方の意見を参考にしてみました。
ここ最近の展示会でも生の声が聞けて確信しました(笑)
まず私なりの個人的な答え。
1、全方位に完全な絶対良いフレームは、ない。
2、ポジションと同じく基本の部分、フレームだと性能は、もちろん大事。
そして答えは、一つではなく ライダーの好みによるものでした。
カーボンフレームの表現として、 硬い? 柔らかい?が良く使われます。
硬さから、大まかに2つにタイプを分けます。
❍硬いフレームは、まちがいなくファーストインプレッションが良い。
特に短時間(30分以内)だと気持ちよく進む。どんな方からも良く聞きます。 スプリンターからロード選手まで この硬い進む感じを最良とする方もいます。
❍柔らかいフレームは、ファーストインプレッションでは、もたつき感をライダーに与えます。特に同じライダーが硬いフレームに慣れている場合、ペダリングが違うため、過剰に感じるようです。
柔らか系は、ロード選手だけでなくケイリン選手でもその特性を武器に利用している方がいるようで、言葉は違えど 最後まで脚力温存したり、上半身の疲労をやわらげたり、アタリ勝負や混戦時に重心がブレナイ、安定感があるなどです。
硬いモノを求める方は、カカリといわれる、
力を加えた時に、フレーム、その他機材にダイレクトな入力感があるものを
好み、 一般的に 加速感 が良いタイプだということです。
アタックの瞬間、最後のスプリントでのカカリ重視などです。
では、どれを選ぶか?
ちょっといい加減な答えですが、
好みですね。 どちらの特性の方が好きかです。
選手の方々は、だいたいどちらも乗ってみて、そのメリット、デメリットを体で感じて判断してます。またどのタイプに乗るにしても慣れるまで乗って、
そのフレームに合ったペダリングができるようにするようです。
でも私たちサイクリング仲間では、そこまで乗れないし、わからない(笑)
そこで判断材料になりそうな各タイプのデメリット部分紹介です。
○硬いフレームの場合
跳ねる、安定性能がやや減少、腰、背中など具体的に疲労感が出やすい。
ペダリングが荒くても進む。ハンドル挙動、操作性レベルがやや難しい。
※ちなみに対応策として、ステムやハンドルサイズでシナリをつくってる選手が増えてます。いろいろありますがタイヤ、サドル、ホイール、などなどセッティング・ノウハウへ活かしてます。
○柔らかいフレームの場合
安定しすぎる、加速感が減少、ペダリングが粗いと進まない、
※対応策として、硬いフィーリングのホイール、タイヤセッティングで
フレーム以外のところを強化するのが正攻法ですが、バランスが大事なようです。 このタイプを選んでいる選手は、パーツにも剛性よりバランス重視の傾向があると思いました。
以上から、
柔らかい系は、
安定感があり万人向けに最適なエントリーカーボンで初級~中級者
そして高度なペダリングで進むのを好む上級者 などの方におススメ。
硬い系は、
最上級にふさわしいプロ仕様そのままの豪脚向け機材で
現在のっているものよりカカリ重視の加速感が味わいたい方、
ハンドリング含めて、レーシング機材を使いたい方におススメです。