オリンピック出場枠を懸けた戦い
日本代表チームのサポートカーは、先頭から2番目のポジションだったので
スタートからアタック合戦の様子が良く見れました。
レース状況を伝える無線、ラジオツールで逃げた選手のゼッケンが読み上げられ、
その都度ノートにメモ記録・・・のはずが、アジアンイングリッシュに?
ただでさえ英語ができないのに しかしそこは、さすが高橋コーチ。
ありとあらゆる、途切れながら流れる怪しいコトバをほとんど正確に把握しております。
レース中にちょっとびっくりしたのが、9名の逃げが決まり、その後ろにサポートカーがポジションを移した時。
ラジオツールから「ジャパンティームカー、ナンバー18(福島晋一選手)トラブル」と おぉっと。
サポートカーの2分ほど後方、集団の中なので、すかさず高橋コーチが無線でニュートラルカーでの対応要請。
パンクなのかと思いましたが、後に追い上げ集団をマークして前に上がって来たジャパンジャージは、
18番福島選手!
前後ともシマノ75ホイール。パンクじゃない!
情報を取るためにサポートカー要請とわかりホッとしました。
そしてこの追走と逃げが合体すると同時に、新城選手とウズベキスタンの選手がアタック。
ここからがサポートカーから見れたもっとも壮絶で大興奮のジャパンチームの戦いでした。
前に新城選手、おさえに福島選手、宮澤選手。
追走グループのローテーションも各国戦略があり、アタック合戦あり、ネゴシエーションあり?
つねに緊迫バチバチモード。
ひかない選手を苦しめるために、先頭交代と同時にアタックがかかったり、
新城選手を本気モードで追う選手へは、宮澤選手の全開ダッシュ炸裂で徹底マーク。
そこにさらにカウンターが入れば、福島兄さんがドカーンと反応。
その都度、高橋コーチのボルテージもぐんぐん上昇。
残り4周を切り、118キロ地点で1分18秒差。
ラスト2周を通過すると先頭の2人(新城選手とウズベキスタンの選手)と追走集団の差は
41秒。
その直後2キロ置きに 32秒差、27秒差、23秒差・・・汗
※コーチは、沿道の応援してる女子選手や全然知らない人へも突然「今何秒差っ?」
聞いても、サポートカーが走ってるから聞き取れませんが それぐらい気になる状況でした。
ラスト1周。この時点で15秒差。
平坦基調のコース上には、その微妙な差が眼の前にチラチラ見えます。
ゴールまで3キロを切り、サポートカーは追走集団の後方までしか許されず、情報はラジオツールのみ。
前の逃げとの差が「12秒」。
高橋コーチも「お願い、頼む、」「ユキヤぁああああああああ!」と叫び
車のハンドルから両手を放して神頼み!
「大丈夫だぁ後ろには宮澤がいるぅうううう!」
「ラスト1キロを2人が通過」と流れる 「よぉーし!」「行けぇ!チバレヨ~」とかすれ声。
連日、「高橋松吉コーチ」名物箱乗り・魂の応援で、声がしゃがれてます(笑)
サポートカーのハンドル上で拝んだまま、ラジオツールから
「ナンバー19ゴール(新城幸也選手)」
その瞬間、高橋コーチ、キラッキラの目で振り返るやいなや
「やっったぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ふぉおあ!」
やったよ やったよ 気持ちよく、なぜだか涙が出てました。
今回も将来の希望と可能性にあふれるジュニア選手、若いこれからのエリート女子選手、
そしてプロ選手4人で勝ち取ったエリート男子 オリンピック出場1人枠!
TTバイク、ジュニア、決戦ロード、決戦ホイールとUCIルールのポジション、
ギヤ比と様々な実戦経験をさせていただきました。
アジア選手権日本代表の阿部 道 監督をはじめ、トラックの選手、スタッフにもお会いすることができました。
たくさんの方にお世話になりました。
そしてこんなに幸せな経験をさせていただきありがとうございました。
ご迷惑をおかけしたHi-Bikeのお客様とスタッフにも心より感謝いたします。 中村 仁
コメントが 1 件あります。
サポートお疲れ様でした。
友人からユキヤの優勝を聞きました。
本当にすごいです。